腹部超音波検査
腹部超音波検査
超音波検査とは体表から装置をあて超音波を発信し、臓器からの反射を画像化する検査です。
放射線と異なり被ばくの心配がなく、安全で痛みもないため体への負担が少ない検査です。
腹部表面にプローブ(超音波を発信する装置)をあてて検査を行います。
腹部エコー検査は肝臓、胆管・胆のう、すい臓、ひ臓、腎臓など実質臓器と呼ばれる塊となっている臓器を観察するのに適しています。(膀胱、前立腺、婦人科疾患に関しては、条件の良い場合は観察ができますが、正確な診断は泌尿器科や婦人科専門医との連携をとる必要がある場合があります。)
逆に管腔臓器と呼ばれるガスを含む消化管を観察するのが苦手であるため、消化管の奥の臓器については観察ができない(特にすい臓)場合があります。従ってCT・MRIなどの検査が必要であると判断される場合には、必要に応じて検査が可能な病院との連携をとり紹介させて頂きます。
基本的に仰向けで検査を行いますが、検査部位により横向きや座った姿勢でも行います。
腹部にゼリーを塗りプローブを当てることにより腹部の内臓を描出します。
検査時間は15分ほどで、被爆や痛みなど体に対する負担・侵襲は全くありません。
消化管内に食事や空気が入っていると明瞭な画像が得られなくなるため、ご希望の方は当日絶食でお越しください。また水分は水、お茶少量のみにしてください。
なるべく食事を食べていない状態のほうが診断の精度が上がります。腸管内ガスが発生するため直前の食事はしないほうが望ましいです(午前の診療なら朝食、午後の診療なら昼食)。
当日超音波検査をすることができます。事前の問診のときに「超音波(エコー)検査を希望していること」をお伝えいただくと、検査までがスムーズです。
疾患にもよりますが、15分くらいを目安としてください。
普段服用されているお薬は内服してください。ただし糖尿病のお薬を内服されてる場合は事前にご相談下さい。
お腹を締め付けない楽な服装でいらしてください。ボディースーツやガードル、コルセットは外してください。