肝臓・胆臓・膵臓
肝臓・胆臓・膵臓

全身の倦怠感は、「体がだるい」「疲れがとれない」といった状態が続く症状を指します。単なる一時的な疲労のこともありますが、肝臓に異常がある場合にも現れることがあります。
主な特徴は以下の通りです。
肝臓の機能が低下すると、老廃物や毒素の代謝が滞り、体に疲労物質がたまりやすくなります。胆嚢や膵臓の病気では、消化や栄養吸収の不調が起こり、体全体のエネルギー不足につながります。これらの臓器の異常による倦怠感は、慢性的に続いたり、他の症状(黄疸、腹痛、食欲不振など)を伴ったりすることが多いのが特徴です。一時的な疲労とは異なり、原因となる病気の治療が必要な場合もあるため、倦怠感が長く続くときは医療機関での検査・相談が大切です。
肝機能障害
肝臓の働きが低下し、老廃物や疲労物質の分解が十分に行われなくなることで、体内に有害物質が蓄積します。これによりエネルギー代謝も落ち、全身のだるさや疲れやすさといった倦怠感が現れます。
肝硬変
肝臓の線維化が進み、代謝機能が大幅に低下することで、全身のだるさや食欲不振、浮腫などを伴います。
体のむくみ(浮腫)は、体内の水分バランスが崩れ、皮下組織に余分な水分がたまることで起こります。単なる一時的なものもありますが、肝臓の病気が原因となることもあります。
主な特徴は以下の通りです。
肝臓の機能が低下すると、血液中のアルブミン(たんぱく質)が減少し、血管内の水分が外に漏れ出やすくなります。また、門脈圧の上昇(血流の滞り)もむくみの原因になります。胆嚢や膵臓の疾患では、消化吸収の低下や栄養不良が生じ、体内の水分調整が乱れることがあります。このような臓器に関連したむくみは、休息や軽い運動では改善しにくく、病気の進行とともに悪化することがあります。むくみが続く場合や、腹部の膨張を伴うときは、早めの受診が大切です。
肝機能障害
肝臓の働きが低下すると、血液中のアルブミン(たんぱく質)が減少し、血管内の水分を保持できなくなります。その結果、水分が皮下に漏れ出し、足や顔などにむくみが生じやすくなります。また、血流の滞りやナトリウムの排泄低下も、むくみを悪化させる要因となります。
肝硬変
肝臓の線維化が進行し、血液の流れが悪くなることで門脈圧が上昇します。その影響で腹水や下肢のむくみが起こりやすくなります。また、アルブミンの産生低下も重なり、全身の浮腫が目立つようになります。
みぞおちの痛みは、上腹部にある臓器の異常で起こることがあります。これらの臓器は互いに近く、痛みの場所が重なりやすいため、原因の見極めには注意が必要です。みぞおちの痛みは、胃や十二指腸などの疾患でも起こりやすいため、自己判断が難しい部位です。痛みが強い、繰り返す、発熱や黄疸を伴う場合は、早めの検査が重要です。
胆石症
脂っこい食事の後などに、みぞおちに差し込むような強い痛みが出ることがあります。痛みは右肩や背中に放散することもあります。
上腹部の痛みは、臓器に異常があるときに起こりやすい症状です。これらの臓器は右上腹部に密集しており、炎症や腫れ、胆汁や膵液の流れの障害などが痛みの原因になります。
急性膵臓炎
強い持続的な痛みがみぞおちから右上腹部にかけて起こり、背中へ放散するのが特徴です。
膵臓がん
初期には鈍い右上腹部痛や違和感から始まり、進行すると黄疸や体重減少を伴います。
体重減少は、肝臓・胆嚢・膵臓の疾患でよく見られるサインのひとつです。これらの臓器は「代謝」「消化」「栄養吸収」に深く関わっており、機能が低下すると自然と体重が落ちていきます。臓器の病気による体重減少は、単なる食欲低下やダイエットとは異なり、代謝や吸収の異常が背景にあることが多いです。短期間で体重が落ちる、食欲が続いて落ちている、疲れが取れない、食べているのに体重が落ちている、そんな場合は、早めの検査が勧められます。
膵炎
消化酵素の分泌が低下し、脂肪やたんぱく質の吸収が不十分になるため、下痢や脂肪便を伴って体重が減少します。
膵臓がん
がんの進行による代謝異常、膵液の流れの障害、食欲不振などが重なり、短期間で著しい体重減少を起こすことがあります。
黄疸(おうだん)は、血液中のビリルビンという色素が増えることで、皮膚や白目が黄色くなる状態を指します。肝胆膵領域の病気でよくみられる症状のひとつです。
皮膚や眼球結膜(白目)が黄色くなる
尿が濃い茶色になる
便が白っぽくなる
かゆみを伴うことがある
倦怠感や食欲不振を伴う場合もある
黄疸は肝胆膵領域の異常を示す重要なサインです。見た目の変化だけでなく、尿や便の色の変化に気づいた場合も、早めの検査が大切です。
急性膵臓炎
膵臓は背中側に位置しており、炎症が起こるとみぞおちから背中(特に左側や中央)にかけて強い痛みが放散します。前かがみになると少し楽になるという特徴的な姿勢があります。
膵臓がん
初期は自覚症状が乏しいですが、進行すると膵臓周囲の神経や臓器を圧迫し、背中の深い痛みが出ることがあります。
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